駐車場経営と聞くと、準備や手間が大変で失敗したときのリスクが高いというイメージがあるかもしれません。しかし、業者によっては土地を貸しだして毎月一定の収入が得られるプランが用意されています。始めに精算機を購入するような初期費用もかからないため、土地活用としてのハードルは低いものとなっています。ここでは、駐車場経営における借り上げプランのメリット・デメリットをご紹介します。副業で駐車場経営を考えている人にとっては検討しやすい方法です。
借り上げプランとは、精算機などを利用して駐車場経営をするのではなく、土地自体を貸し出す方法です。この場合、土地の所有者は土地を貸すだけなので、駐車場の経営者はあくまでパーキング業者ということになります。
駐車場経営では、空き台数によって毎月の収入は大きく変化します。しかし、借り上げプランであれば、土地の広さや需要に応じて毎月一定の収入が業者から支払われます。また、初期費用などもかからないケースがほとんどです。
駐車場経営を自分で行う場合には、土地の整備や精算機の準備・メンテナンス、清掃、トラブル対応など想定以上に手間がかかります。駐車場経営を始めたばかりの人ならば、ある程度の知識なども必要となってくるため、ハードルは高いです。一方、土地を貸すだけならば、駐車場に関する全てのことは業者が行うため、手間を大きく省くことが出来ます。 また、一般的に土地の貸し借りは「借地借家法」が適用されると自由に解約することは出来ず、書面での契約が必要となります。しかし、借り上げプランでは「一時使用目的」が適用されるため、契約期間を引き延ばされたり土地を明け渡してもらえなかったりすることはありません。
土地の活用方法には大きく以下の3種類に分かれます。
一般的に土地はそのまま貸すより、建物を建ててアパートを経営したり、建物を建てる目的で貸し出す方が利益率が高いです。そのため、駐車場は土地活用の入り口として利用されることが少なくありません。借り上げプランではすぐに解約したり、開業閉業にあたる費用を低く抑えたりすることができるため、駐車場をやめて別の目的に土地を活用することもスムーズに行うことが出来ます。
自分で駐車場経営する場合と比べると、収益性はあまり高くありません。たとえ、駐車ニーズが多いエリアであっても、業者によって毎月の収入が決定されてしまうため、工夫する余地などもほとんどありません。
駐車場経営において、借り上げプランは利益率が低い代わりにリスクが非常に少ない土地の活用方法です。損をしたり、手間をかけたりしたくない人に適正があるプランです。反対に、利益率の高さを追求したり、他の投資にも興味がある人は土地を貸すだけではなく、自分で駐車場経営することで知識や経験を積むのが良いでしょう。