傾斜地であっても駐車場経営を始めることは可能です。ただし傾斜地を土地活用して駐車場として利用するためには、改めて造成工事を行うことを含め、必要なポイントが複数あります。
そのため、傾斜地であっても駐車場経営をスタートすることは可能ですが、平坦な土地よりも初期コストが多くかかりやすいという点には注意しなければなりません。
傾斜地といっても、どの程度の傾斜具合なのか、また道路に対してどのような方向へ角度が付いているのかなどは土地によって様々です。しかしいずれの場合であっても、駐車場としてスムーズに利用するために造成工事を実施。斜面を削ったり土を盛ったりして駐車スペースが平面になるように整備する必要があります。
また、入口に急勾配があれば事故リスクも高まるため、入口から奥までなだらかな状態に整えることも必要です。
なお、造成工事を行った後はアスファルトで路面を整備することも大切です。
傾斜地の中には地盤に問題があって土地に傾斜が生じているものもあります。そのため地盤調査も同時に行うことが望ましいです。
たとえ盛り土で傾斜を解消したとしても、地盤が弱ければ再び路面に傾斜が発生する可能性があります。また土を削って傾斜を解消した場合、地盤が弱ければ削った部分が崩れてきてしまうことも。さらなるトラブルにつながることも考えられます。
傾斜を解消するために土地の一部を削ったり底上げしたりした場合、周囲の土地との間に高低差や段差が生じることもあります。
もし周囲の土地よりも駐車場として整備した土地が低くなっている場合、降雨時などに水が流れ込んできて駐車している自動車が水に浸かってしまうかも知れません。また雪害のリスクも考えられます。
そのため土地の特性や状況に合わせて保険に加入するといった対策が必要です。
傾斜地であっても駐車場経営として土地活用することは可能です。ただし傾斜地で駐車場経営を行う際は、そもそもどうして傾斜地になっているのかといった原因を確かめた上で、駐車場として活用するために造成工事やリスク対策などが必須となります。
そのため、傾斜地での駐車場経営では初期コストやランニングコストなどを最初にきちんと試算しておきましょう。