駐車場経営は、個人でもできます。大きな土地がなくても始められ、建物も不要なため、所有している土地の運用であれば、初期費用を抑えて始めることができます。管理が大変だと感じる場合は、管理会社に委託して集客や清掃、トラブル対応などを任せることも可能です。
駐車場は、大きく分けて2種類あります。コインパーキングと月極駐車場です。それぞれの特徴を理解した上で、どちらの形態で運営するか決めましょう。ここでは、コインパーキングと月極駐車場の特徴を紹介します。
コインパーキングは、時間制の駐車場です。15分単位や30分単位、1時間単位、1日など、料金設定はさまざま。立地に合った料金を設定することがポイントです。精算機やロック板の設置が必要となりますが、ニーズの高い立地であれば月極駐車場より高い収益を得やすいという特徴があります。
月極駐車場は、月単位で契約した利用者に貸し出します。シンプルな構造で運営でき、特別な設備が必要ないため、初期費用は抑えられます。設備が少ないため、メンテナンスにもあまりコストがかかりません。長期的な契約が多く、商業エリア以外に住宅街でもニーズがあります。
駐車場経営を個人で行うといっても、その方式にはいくつか種類があります。個人経営方式、管理委託方式、一括借り上げ方式です。それぞれの経営方法について紹介します。
個人経営方式は、経営に関することのすべてを自分で行う方式です。管理会社への委託はせず、集客からメンテナンス、トラブル対応など、運営に必要なことはすべて自分で行います。管理委託料が発生しません。収益は最大化できます。
管理委託方式は、駐車場の管理を管理会社に委託する方式です。集客も設備管理もトラブル対応も管理会社に任せられる代わりに、管理委託料が発生します。駐車場の準備として、整地や機器の設置は自分で行います。
一括借り上げ方式は、所有している土地をそのまま駐車場運営会社に委託する方式です。整地から機器の設置、運営のすべてを駐車場運営会社が行います。初期費用もランニングコストもかかりません。一括借り上げ方式では、利用台数に関係なく、固定の収入を受け取ることができます。ただし、利益が大きな月でも決められた収入より増えません。
駐車場経営を行う土地を準備します。土地を所有している場合はそのまま活用できますが、これから土地を購入する場合は、地域の不動産会社から購入しましょう。その地域の土地に詳しい会社を選ぶことが大切です。整地をします。
駐車場経営は、月極とコインパーキングがあります。どちらにするか決めなければいけません。月極は、ニーズのある場所の幅が広く、住宅地でも運営できます。管理の手間も少ないです。コインパーキングは、商業施設の近くなどでニーズがあります。機器設備が必要となりますが、月極より高い収益が期待できます。
個人経営でも運営できる駐車場経営ですが、専門業者に委託することもできます。管理委託料が発生するため収益は減りますが、トラブル対応などを含めて運営に関することは任せられるので、駐車場経営について知識がなくても始められます。
駐車場経営の大きなポイントは、需要の高い場所を選ぶことです。月極駐車場であれば住宅街、コインパーキングなら駅や商業施設の近くがいいでしょう。コインパーキングは回転率が高い場所を選ぶことで、利益が大きくなります。常に満車になっている駐車場があるような場所は、ニーズが高い場所です。
固定資産税は、土地を所有している間は毎年支払わなければいけない税金です。税率は地域によって異なります。固定資産税が増えると利益は減るため、固定資産税を踏まえて土地を選びましょう。少し裏通りになるだけで税率が下がることもあるので、意識したいポイントです。
同じ面積でも、奥行きや間口などによって駐車できる台数は異なります。いびつな形では、効率良く車を収めることができず、無駄な土地が発生し、収益を最大化できません。ある程度整地されていれば、整備のコストを抑えられます。
駐車場経営は個人経営も可能です。業者のサポートを受ける管理委託方式や一括借り上げ方式とは異なり、集客も運営もクレーム対応もすべて自分で行います。管理委託方式は整地と機器の設置までは自分で行い運営を任せる方法です。整地からすべてまかせられる一括借り上げ方式もあります。利益が最大化するのは個人経営ですが、コストがかからないのは一括借り上げ方式です。駐車場経営の知識や自分で対応できる範囲を考えて、自分に合う方法を選択しましょう。